ケースメソッド I (2024年度開講、2025年度は開講しない予定)
開講学年:3〜4年
前期 木曜日 3限 1単位
授業テーマ:人間の行動解析やアンケート調査を利用したフィールドワーク。今年度は、おもに日常的な人間行動の観察を行う。
授業の到達目標
人間の行動に関する知識を習得するとともに、フィールドワークの方法論を身につけることを目標とする。知識・理解、思考・判断、態度・志向性、技能・表現。
授業内容
フィールドワークやアンケート調査の方法論を学ぶとともに、この方法を用いて人間の行動を解析し、人間に対する理解を深める。まず、フィールドワークの方法論や観察結果のまとめ方、さらには結果の発表方法についての講義を行う。その上で、各個人あるいは少人数のグループごとに、個別・具体的な課題を設定し、実際に日常的な人間行動の観察を行い、その結果を分析の上、口頭発表する。
授業計画
1〜2.人間の行動特性について、3〜4.行動観察とアンケートの方法論について、5〜7.予備調査の概要の解説と予備調査の実施、8〜10.予備調査の結果の解析、11〜14.本格調査の計画の立案、実施、結果の解析、および調査結果の口頭発表、15.まとめ
授業の進め方
最初の数回は講義形式で行う。その後、全員での予備調査、各個人あるいは少人数のグループによる本格調査を行い、得られた資料を分析し、口頭発表という形式で進める。
課題に対するフィードバック
学生の発表や授業中の質問に対するコメントという形でフィードバックを行う。
評価方法:レポート試験の成績(70%)と口頭発表の内容や討論への参加状況、受講態度(30%)。レポートについては、自ら収集したデータに基づいて論理的に書かれているかどうかを評価の観点とする。受講態度については、口頭発表の内容や討論における受け答えを評価の観点とする。
事前・事後学修
事前に身の回りの人たちの行動を注意深く観察しておくと本格調査の際の課題が見つけやすくなる(30分)。さらに、事後に、この講義で学んだ方法論を整理することで、卒業論文作成などに役立てることができるようになる(15分)。
担当教員メッセージ
授業の一環として、授業時間以外に調査を行う予定があるので、こうした調査に参加できる学生のみ受講していただきたい。野外での観察に興味があり、日常的な人間行動に関心を持っている人の受講を求める。
履修上の注意
【隔年開講(2024年度開講予定)】
ケースメソッドUと隔年で交互に開講する。すなわちこのケースメソッドTは、2024年度は開講するが、2025年度は開講しない予定なので、ケースメソッドTの受講を希望する学生は2024年度に受講しておくこと。
キーワード:人間行動、フィールドワーク、観察、アンケート調査
教科書・参考書:教科書は特に指定しない。参考書は五百部裕・小田亮編著・『こころと行動の進化を探る:人間行動進化学入門』・朝倉書店。
ケースメソッド I には講義資料はありません。
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