地球環境と人間

開講学年:3〜4年
後期 火曜日 2限 2単位

授業テーマ:自然環境の保全に関わる問題の実情と解決策、さらにはその問題点を学ぶ

授業の到達目標
自然環境の保全に関わる問題の実情と解決策、さらにはその問題点を学ぶことで、環境問題についての理解を深めることができる。知識・理解、態度・志向性

授業内容
現在、熱帯林の伐採や地球の温暖化、農薬や家庭排水による水質汚染、廃棄物の増加など、さまざまな段階での環境破壊が問題となっている。こうした環境破壊の元凶は、人間の生産活動の増大と人口増加にあると考えられている。そしてこれらの環境問題の解決に向けて、さまざまな対策が実行されつつある。しかしこうした解決策の中には、さまざまな問題点を抱えているものも見られる。そこでこの講義では、私自身が直接関わってきた環境問題、その中でもとくに自然環境の保全に関わる問題を取り上げ、その実情と解決策、さらにはその問題点を紹介する。具体的には、アフリカ熱帯林に生息するピグミーチンパンジーの現状と彼らを取り巻く生態系や社会の問題、外来生物に関わる問題、さらには「野生の入り口」としての役割が期待され、環境教育という観点からも注目されている動物園の問題を取り上げる予定である。

授業計画
1.自然環境保全が抱える全体的な問題点、2.ピグミーチンパンジーと熱帯林、3.なぜピグミーチンパンジーは減少しているのか1:密猟、4.なぜピグミーチンパンジーは減少しているのか2:生息環境の破壊、5.携帯電話と自然保護、6.ピグミーチンパンジーの減少を食い止めるには、7.ピグミーチンパンジー保護策の抱える問題点、8.なぜ野生生物を守らねばならないのか、9.外来生物とは、10.外来生物の現状、11.外来生物への対策、12.動物園の現状、13.動物園の役割、14.動物園改革、15.なぜさまざまな環境問題が生じているのか、まとめ

授業の進め方
板書を中心とした通常の講義形式で行う。また必要に応じてビデオやスライド、ホームページ等の映像資料も用いる。

課題に対するフィードバック
授業中に提出してもらうコメントについて、次回の授業の際に口頭でコメントを返す。

評価方法:レポートあるいは筆記の形式で行う定期試験の成績(80%)と数回行う小レポートの内容(20%)。いずれも、与えられた課題を理解しているかどうか、そして論理的に書かれているかどうかを評価の観点とする。

事前・事後学修
授業終了後にノートを読み返し、その回の内容を整理しておくこと(15分)。授業の前に前回の内容を確認し、授業に臨むこと(10分)。

担当教員メッセージ
環境問題、とくに自然環境の保護・保全に関心を持つ学生の受講を求めます。

キーワード:環境、熱帯林、ピグミーチンパンジー、外来種、動物園

教科書:教科書は使用しない。

参考書:指定しない。必要となる参考書はその都度示す。

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