演習 I

開講学年:3〜4年
後期 木曜日 3限 1単位

授業テーマ:人間の生物学的理解

授業の到達目標
人間を生物学的に理解することができるようになる。

授業内容
生物としての「人間」が持つ特徴を、「進化」というキーワードに基づいて学ぶ。すなわち、人間の生物学的理解を主題とする。具体的には、人間と人間に近縁な大型類人猿(チンパンジーやゴリラなど)を比較しながら、人間に見られる諸特徴がどのように進化してきたかを考察する。取り上げる個別のテーマは、受講する学生と相談の上決める予定であるが、以下のようなテーマが考えられる。1)道具使用行動、2)狩猟・肉食行動、3)言語使用行動、4)社会構造、5)性行動など。

授業計画
1〜9回:ビデオ視聴や参考書の講読を通じて、上記の内容についての理解を深める。
10回:東山動物園において、類人猿舎の見学。
11〜15回:学生それぞれが個別のテーマを設定し、その内容について調べ、結果を口頭によるプレゼンテーションによって発表し、議論を展開する。

授業の進め方
前半のビデオ視聴や参考書の講読では、視聴や講読後の学生の感想や意見などによって、授業を展開していく。そして、ここで得た知識の理解を深めるため、東山動物園の類人猿舎の見学を行う。後半の学生の口頭によるプレゼンテーションでは、学生の発表とそれに対する学生や教員の批評といった形式で授業を展開する。

課題に対するフィードバック
学生の発表や授業中の質問に対するコメントという形でフィードバックを行う。

評価方法:レポート試験の成績(70%)と受講態度(30%)。レポートについては、一貫した論理に基づいて書かれているかどうかを評価の観点とする。受講態度については、プレゼンテーションの内容や討論における受け答えを評価の観点とする。

事前・事後学修
最初に示す授業計画にしたがって、授業内で取り上げる内容について事前に調べておくとともに(15分)、授業後に参考書などによって発展的な内容についても検討する(15分)ことが、授業で取り上げた内容をよりよく理解する上で必要である。

担当教員メッセージ
人間の進化、とくに社会や性、心といった人間の持つ特徴の進化や大型類人猿の行動に関心のある学生の受講を求める。期間中の土曜日、または日曜日に東山動物園での見学を1日行うので、日程調整が可能なようにしておくこと。

キーワード:人間、生物学的理解、大型類人猿、進化

教科書:教科書は使用しない。

参考書:指定しない。授業の進み具合に応じて適宜指示する。

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