比較行動学

開講学年:2〜3年
後期 水曜日 4限 2単位

授業テーマ:人間行動ついて比較行動学の視点から考える

授業到達目標
この講義では、進化とその主要な要因である自然淘汰や遺伝と行動の関係について学ぶことを通じて、ヒトの行動の進化に関する基本概念を習得することを目標とする。知識・理解、思考・判断

授業内容
進化生物学と自然人類学の知見をもとにして、人間の行動がどのように進化してきたのかを論じる。

授業計画
1. はじめに、2. 進化とは、3. ヒトはなぜ助け合うのか1:利他行動とは、4. ヒトはなぜ助け合うのか2:互恵的利他行動、5. ヒトはなぜ助け合うのか3:人間以外の動物では、6.ヒトはなぜ助け合うのか4:感情の進化、7. ヒトはなぜ違うのか1:個体差、8. ヒトはなぜ違うのか2:遺伝的個人差の進化理論、9. ヒトはなぜ恋愛をするのか1:恋愛とは、10. ヒトはなぜ恋愛をするのか2:ヒトは一夫一妻か、11. ヒトはなぜ恋愛をするのか3:一夫一妻の生理的基盤、12.ヒトはなぜ恋愛をするのか4:配偶者選択、13. 心の進化1:心の理論、14. 心の進化2:自己概念、15. 心の進化3:視覚的共同注意とまとめ

授業の進め方
板書を中心とした通常の講義形式で行う。また必要に応じてビデオやスライド、ホームページ等の映像資料も用いる。

評価方法:レポートあるいは筆記の形式で行う定期試験の成績(100%)。レポートあるいは筆記の形式で行う定期試験の成績(100%)。いずれの場合でも、与えられた課題を理解しているかどうか、そして論理的に書かれているかどうかを評価の観点とする。

事前・事後学修
授業の前に教科書の当該箇所を読み(30分)、授業終了後にはノートや教科書を読み返し(15分)、その回の内容を整理しておくこと。

担当教員メッセージ
多くの人間行動は、生後、学習によって身につけられるのは事実です。一方で、生得的な行動も数多く知られています。ではこのような行動は、どのように進化してきたのでしょう? この講義を受講することで、人間行動の面白さを知り、それが自分自身の行動を見つめ直すきっかけになってくれればと思います。

キーワード
進化、遺伝、自然淘汰、適応、文化

教科書:五百部裕・小田亮編著『心と行動の進化を探る−人間行動進化学入門』朝倉書店
参考書:小田亮著・『利他学』・新潮選書
    長谷川寿一・長谷川眞理子著・『進化と人間行動』・東京大学出版会

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