自然人類学 第5回 講義資料

ケニアピテクス
・ケニアピテクスは約1500〜1200万年前に生息していた
・人類と現生類人猿の共通祖先として有力な類人猿である
(小学館CD-ROM「人類の起源」より)


ケニアピテクスの復元図
・あごの構造が人類に近いと考えられている
・比較的小さな類人猿だったと考えられている
(小学館CD-ROM「人類の起源」より)


ケニアピテクスの全身
・彼らは四足歩行をしていたと考えられている
・東アフリカから化石が出土している
(小学館CD-ROM「人類の起源」より)


1500万年前:ナチョラピテクス
・2000年以降:ケニアから出土、ケニアピテクスに近い?


ドリオピテクス
・ヨーロッパに進出した類人猿の仲間
・1300〜800万年前に生息していた
・オナガザルと類人猿の性質をあわせ持つ(未分化な形態)
(小学館CD-ROM「人類の起源」より)


シヴァピテクス
・1300〜800万年前のアジアに生息していた
・小型のラマピテクスは1970年頃までヒト科に含まれると考えられていた
・現在では、オランウータンにつながる系統だという考え方が有力になっている
・四足歩行をしていた

(R・ルーウィン著「人類の起源と進化」より)

1000万年前:チョローラピテクス
・2007年:エチオピアから出土、ゴリラの祖先?

950万年前:サンブルピテクス
・この時代では、唯一のヒト上科の化石
・ケニアから出土
・現生類人猿と人類の共通祖先?

950万年前〜700万年前
・アフリカでは、ヒト上科の化石はほとんど見つかっていない
・この時期のアフリカでは、気候の寒冷化、乾燥化が進行したと考えられている
・この気候の変化に対応して、森林がサバンナや疎開林に変わった
・こうした植生の変化に対応して類人猿の中から直立二足歩行を獲得したもの(人類)が現れた?

サヘラントロプスの頭骨
・サヘラントロプス・チャデンシスは、チャドの600〜700万年前の地層から2001年に発見された
・直立二足歩行の明確な証拠はなし
・変形が著しい
・人類の祖先とも考えられているが、ゴリラの祖先とする考え方もある
(雑誌「Nature」HPより)

サヘラントロプスの復元模型
・愛知万博で公開されたサヘラントロプスの復元模型
(毎日新聞HPより)

オロリン・ツゲネンシス(ミレニアム・アンセスター):600万年前
・ケニア北西部のバリンゴで2000年に発見された
・大たい骨などが見つかっており、直立二足歩行していた可能性が高い

アルディピテクス・ラミダス:600〜440万年前
・1995年の秋に報告
・エチオピアから出土(発見されたときはアウストラロピテクスに分類されていた)
・直立二足歩行をしていた?
・2001年には600万年前の地層からも出土