科研費挑戦的萌芽研究H27-28「患児に付き添う家族のストレスと病棟内の生活空間に関する研究」

 

病院内の患児に付き添う家族のための空間に関するアンケート調査結果

 

H28年夏に全国の小児科入院の受け入れの可能性のある病院にアンケート調査を実施させて頂きました。この調査は、病院内もしくは小児科病棟内の、患児家族のための空間的配慮・工夫の有無をお尋ねし、現況の把握と優れた事例の抽出を目的としておりました。乳幼児にとって母親の存在は非常に重要です。幼い患児にとってもそれは同様、もしくはそれ以上で、看護学の研究ではこれは十分認知されていることですが、建築学ではこれまで「患児家族が付添する空間」という概念が希薄でした。そこで本研究は、より快適な付添と家族による患児のサポートの充実のために、空間的な問題と解決策を明らかにし、病院設計者へ知見を提供することを目指しております。今回の調査では残念ながら、先進的な取り組み事例を抽出することができませんでした。一方で、小児科の入院の現状と建築の間の距離をあらためて突き付けられました。建築が医療者・患者・家族にできることはもっとたくさんあるはず、という考えを再確認できました。

 

ご回答内容は現場の皆様の真摯な日々のお取り組みと患児と家族への想いが伺えるものばかりで、大変ありがたく拝読させて頂きました。ご多忙のなか、ご対応下さいました皆様に衷心より感謝申し上げます。

 

ご回答のなかで、「他の病院はどうしているのか知りたい」というお声を数件お寄せ頂きました。ご回答頂いた生のお声は大変貴重なものですので、皆様に共有して頂くことは有益なのではないかと気づくことができました。そこで、アンケート調査結果の詳細は学術論文として後日発表させて頂ければと思っておりますが、調査概要および自由記述の設問8のご回答をウェブサイトでご紹介させて頂こうと考えました。

 

成果の公開においては、ご回答者・病院名のすべてを匿名とさせて頂き、個人や病院が特定できないよう十分配慮致します。今回のウェブサイトでの公開につきましても、期日までに非公開のご意向を頂いたご回答については掲載を見合わせております。何かお気づきの点、ご質問などございましたら、メールにてご連絡頂戴できますと幸いです:junkoabe(at)sugiyama-u.ac.jp ※(at)を@に直して送信下さいませ。

 

調査概要

実施期間:H28年7月~9月

方法:郵送によるアンケート用紙配布・回答回収

対象:日本全国の小児科受入れの可能性のある医療施設(産婦人科医院、小児科クリニック、診療所含む)

アンケート送付数:1279件

回答数:418件(回答率32%)

 

質問項目

設問1:貴院では乳幼児の患児の家族の付添を許可していますか?(選択肢提示)

設問2:小児科病棟内で付添家族が使用できる設備は以下のどれでしょうか?(選択肢提示)

設問3:貴院の小児科病棟では家族の付添を推奨していますか?(その理由も回答)

設問4:貴院には患児家族が利用できる宿泊施設がおありですか?(選択肢提示)

設問5:貴院の小児科病棟では付添家族のことを考えた設備、空間、施設がおありですか?

設問6:病院全体では付添家族のことを考えた設備、空間、施設がおありですか?

設問7:乳幼児の患児の家族が長時間(1日8時間以上)、長期間(1週間以上)付き添うことは、病院の建設当初から想定されていましたか?(選択肢提示)

設問8:小児科病棟内の家族の付添について、ご自由にお考えをお聞かせ下さい。(自由記述)

※以下、句読点・漢字表記などご回答のまま、ワープロ打ちしたものを記載しております。病床数など病院の特定につながる可能性のある部分につきましては、勝手ながら■■と伏せさせて頂きました。

 

・付き添いの有無は全国地方で見解にばらつきがあります。また、その小児科病院の特徴によっても見解が異なるところです。小児科がこども病院なのか、一般病院のうち、小児科成人科の混合病棟でも分析が必要だと思います。看護管理上では1人入院(完全看護ですので)を推奨している管理者も多いです。

 

・ハード面はどうすることもできないのでソフト面でどうするかを考えています。

 

・急性期病棟で小児科単科の病棟ではないため家族の協力が治療をスムーズに行ない短期に回復して退院するためには必要な状況です.個室利用時の空間がもう少し広く、付き添いの家族にとって少しでもリラックスできる環境があればよいのにとは思います.

 

・家族の付添は、患児にとっても精神的な支えになり安心できると考えています.混合病棟なので小児の入院が少ないので、患児の不安は高いと思っています。

 

・リラックスできる空間や設備、理想的には家族が一緒に過ごせるような広い個室があると良い。

 

・患児の場合家族と隔絶する時間は短い方が良いと考えるが、付き添う家族の負担を思うと、設備が充実していることが望ましいと思う.当院では病棟保育士が1名のみ在しているが日中のみの対応となっている.病院の規模としては経済的な問題から増員も困難な状態である

 

・地方の小規模病院においては①混合病棟となっている、②小児科医師■名体制である等から単科での病棟維持が不可能である。スタッフサイドでソフト面で、御家族へのサービスを提供するので精一杯な状況なのが現実です.

 

・現在大部屋は4人部屋で付添われる家族の方にとってはとても狭いと思います.看病をして疲れているのにゆっくり休める空間がない またプライバシーの点からみても、今後全室個室があると良いと思う

 

・乳幼児の場合、家族は付添いした方がよいと思う。入院は子どもにとって、非日常なため、家族がいることで、安心できる(不安が軽減する)ため。学童の場合でも、病状や本人の自立度によっては、付き添いがあった方がよいと思う。

 

・患児が入院した時点で、家族は疲労が蓄積している状態であり、少しでも気持ちよく付添いしていただきたい。病棟内にコインランドリーの設置を希望しているが仲々かなわない。また短時間の外出も仲々難しい現状であり、保母さんなどのスタッフがいると家族も安心できると考える。他の施設の現状を調査していただき、家族の負担を減らしていただけように希望します。

 

・うちの病院では、付添いしていただくことがほとんでであるにもかかわらず、家族への配慮がありません。児にとっては、入院生活を送るうえで、家族はなくてはならない存在です。家族のストレスや疲労への配慮は必須であると思います。

 

・家族の付添いなしで安全にどのように管理できるのか、医療者側も不安である。点滴の管理やサークルベットを使用しているが、転落のリスク、患児の精神面を考えると、付添いは必要。しかし、そのための設備の準備がないので、家族には不便なことばかりだと思う。(当院は.)

 

・付添が必要な時、少しでも快適にすごせる配慮ができると良いと思う。

 

・現在小児の入院はH■■年以降なく、近隣の中核HP利用されています.

 

・多床部屋(4人)では、兄弟など大人数の対応が難しくなる。短期入院がほとんどですが。

 

・小児同室にすると、家族がストレスになるという声もあり、現在は2人床を1名入室で使用している。家族付添いは、小児科と他診療科混合病棟であるため、必須となっている。看護師数確保も必要となるため、家族の負担を軽減できるようなスペースは必要であると思います.

 

・時として、1週間以上(だけではないですが)付添いの疲労を緩和なために大人用のベットの使用を許可.児の世話(オムツ交換、ミルク)をすることがある.シャワー浴中の児の見守り等.

 

・小児救急に関しては、7:1看ごの対象とはならず、NSの数や補助者も補償されていない。設備も特に準備せず、現状で家族の意思で付添いの有無を決めていたら、とても仕事にならない。慢性期と同様に取り扱うのも成人と同様に取り扱うのもちがうと思う。付添いを想定した加算や設備推奨してほしい。

 

・改修工事が昨年終わったのですが、基本設計が成人の病棟と同じで現在も後付けでの環境で使用しています。私も子供の入院につきそいをしストレスがたまるのは十分わかるのですが、ハード面ではどうしようもできないジレンマがあります。ぜひ、子供と親にやさしい環境を提案していただけますようお願い申し上げます。

 

・病室での付添いは患児とって安心できるが、家族にとっても負担やストレスが多くあり、患者にもその状況が伝わってくる.当院では、混合病棟でもあるので、小児にとっての安全で安心できる空間の保持はとても大きな課題でもある.(大部屋(6人)でもあるため)

 

・急性期病院の為 短期間入院であり付添いはあった方が児の為に良いと思います。慢性期の患児については親の負担等を考えると状況によると思います。面会時間を長くしていただいたり回数を多くしていただいて児の心をささえていただきたいと思っています。

 

・当院では肺炎、胃腸炎など長くても1週間程の入院Ptを対応をおもにしております。そのため、母子(父子)ともに療養生活を送っていただき、以降の生活でも役立たせていただくよう声かけをしています。

 

・入院期間として、1週間以上入院は、件数として多くない.

 

・小児科と内科の混合病棟であり小児科患児の家族だけ対象としたスペースは準備されていない。小児科の入院となる主な疾患によっても入院期間も違い対応も違うのではないでしょうか。

 

・新病院建築準備中だが、付添いの利便性を考慮したい.

 

・家族の負担もあり、むずかしいこともあるが、つきそいたいという家族も多い。多分遠方からの入院となる児はすくないからであると思う

 

・当院では、乳幼児、学童期の患児が多く、親から離れて入院することが難しいため、ほとんどの親が希望して交代で付き添ってくれています.しかし、入院生活が苦痛なく受けられているか、家族が有意義に過ごせているのかは疑問です.大べやでは、4人部屋なので、プライベート空間が保たれないことがあり、時々トラブルで部屋を変えたりして何か工夫をしている他病院の意見があれば教えていただきたいと思っております。

 

・当病棟では、全員付添いを必須にはしておらず、希望があれば可としています。幼い同胞がいたり、諸事情により付添いができない児が同室で泣いていると、「あの子の家族は付添えないのか?」と言われることもあり、対応に困ることもあります。(個室も少ないため感染症優先になると大部屋で過ごしてもらうことが多いので)時々希望で個室で付添う父が、室内でビールを飲んでいるなど、自由過ぎる家族も散見されており、付添いは何のため・・・?と感じることもあります。分離不安の強い児にとっては、家族が付添ってくれることはとても意義があると思います。

 

・当病棟は、小児病棟(■■床)+一般病棟(■■床)7対1看護職■■名 3交代勤務 深夜・準夜は2名ずつ勤務 建物の構造上ナースステーションが2個。小児病棟、一般病棟と別々になります。日勤勤務時間帯は、お互い行き来はしますが夜勤帯は主に一人一人となってしまします。入院期間は1週間から2週間弱です。ですから、乳幼児の付き添いは、必要不可欠となります。『添い寝』付添い(夜間は一緒にベッドで寝る)と言う形をとっています。学童については不可としていますが、症状に応じて許可する場合もあります。付添者は、両親又は児が懐いている祖父母。付添いは1名。交換時に重なるのは(2名以上になるのは)可。患児に同胞がいる場合は、両親と相談しながら付添者を決めています。特に気付かうのは、感染管理と付添い者の健康管理です。患児は勿論ですが、付き添っている方への声かけ・観察等も必要になります。付添がいることは、患児が安心して治療が受けられ、両親も心配なく(不安なく)安心して児と一緒に入院生活が送れ、家族間の情報共有が図れることだと考えています。

 

・看護師のマンパワー不足を解消できる.小児の不安の解消や、家族指導に有効である.半面、付添い者の負担解消が様々なニーズがあるので対応が難しいことがある.

 

・核家族化、共働き、祖父母も働いている現状で同胞を誰がみるのかという問題も多くなりつつある.看護師配置数の問題もあり柔軟な対応も難しい.家族のストレス内容も多様化していることをふまえ看護していかなければならないと感じています

 

・現在、学童期以上の患者であっても、付き添いを希望してくる家族が多い。少子化のためか、とても子供を大切いしている印象がある。両親2人でつきそいたい、祖父母もつきそたい等の希望もある。現在はつきそいは1名にして頂いているが、今後ますますつきそいに対しては家族の希望が大きくなると思う。

 

・個室のみ付き添い可能です.

 

・病棟内に家族付添いスペースというより、院内あるいは、敷地内に付添家族のための設備や施設の充実を考えたい。長期付添になるほど、その場から離れる時間を設けられると良いと思います。すこし違いますが退院に向けてのギジ体験や、終末期に使用できる施設があればと考えてしまいます.

 

・◦問3の答えと同様です.しかし、該当年齢(5才未満)現実的に付添えない親御さんに対しては、全面的な看護医療提供を行っています ◦少子化と母親の高年齢化から付き添いを希望する場合も多くみられる現状もあります.

 

・乳幼児については、十分な看護師が確保できないため、親の力が必要.学童については、自立をうながすために付添しないことをすすめているが、病状や児の性格等で対応を変えている.

 

・混合病棟での小児科入院であるため、研究目的と違ってしまっていたらすみません。当院では軽症なお子さんの入院で、父母や祖父母が協力し付添をしてもらい、お子さんが安心できている現状です。

 

・母親のベッドでの添い寝は、基本禁止しています。他施設は、どうなのか分かれば知りたいです。(ケースバイケースですが・・・)

 

・簡易ベッドや同じベッド内でのつきそい、狭い空間での付きそいは疲れてしまう 広いスペースに患児と親がすごせるような空間がよいのではと思います。同室病室も病院ではなくおうちのような雰囲気がよいのでは。最近の新しい産科のような病室がよい.(病状にもよるが.)

 

・急性期病棟と慢性または高次医療機関ではニーズが異なると思います.

 

・家族といることで小児が落ちつき安心感を得られるが、兄弟がいると付添いは難しい家庭も増えているのが現状です.当院では24時間の付添いを原則としており、付添いが不可能な場合付添い不要の病院に転院することもあるが、付添い不要の病院が数少ない.

 

・当院では、3才未満は、付き添いをおねがいしていますが、家族の事情(仕事・核家族・兄弟の世話等)で付き添いが困難な際には、単身入院を3才未満のお子さんもされています。家族ニーズに合わせた柔軟な対応を心がけていますが、お母さま方の付き添生活の疲弊は、(自分の経験からも)とても大きいものです。この研究の結果と、今后の発展を楽しみにしております。

 

・つきそいを希望されればついていただいていいと思います.しかし病院のルールを守っていただく事や、(兄弟姉妹の面会、複数人以上の面会はできないことなど)病院施設使用について理解していただく事が重要です

 

・基本的に付き添いが出来るのは、両親のみ、でそれ以外は病棟に入れません.育児指導もあるので、制限していない.母と別れてしまう児がいる時、保育士が相手をしてくれる.(母のシャワー・食事・外出等)

 

・築30年以上経過しているためつきそいをするには設備、施設がととのっていない.急性期疾患の子が多いので入院期間もあまり長くはないです

 

・親の付き添いは大変だが、児にとってはストレス緩和の為に重要である.ただ4人部屋、2人部屋の場合母親が付き添うのが前提なので、父親が付きたいと言った場合の対応に苦慮している.個室があれば移動しているが、ないと対応できないので、付き添いなしの病院をさがすことになる.子供の付き添いはNS、保育士の人手不足の補助手抜となっていることもあり、いつも悩んでいる.

 

・子どものことを考えれば家族はそばにいる方が良いと考え面会時間は設けず自由に出入りしていただいています.遠方の方が入院される場合、ご両親での付添いを希望される場合もありますが、夜間はお1人と制限をしています.

 

・乳幼児は入院生活において、両親(特に母親)が、付添うことで、精神的に安楽である。

 

・家族の付添いは児の精神的側面に配慮し、実施していますが、いつの間にか病院の都合となっているケースも少なくありません。基本的には看護師での対応がよいと考えています。付き添う家族の負担、兄だいの問題などもありますので。

 

・どこまで許可してよいものか悩みますが、子供や家族のケアの一助となるのであれば考慮しています.基準が必要な部分もあると思いますので、未就学児については許可することにしています.学童以上は病状、本人の状況などにより検討して付き添いを許可しています.

 

・小学校低学年までは、付き添い希望100%であり、当科もそれを前提として、入院時説明を行っている.心身の安定には必要なことと思う。(付き添いが)

 

・小児科病棟は特に感染症持ち込みが重大な問題となるため(院内感染)、病棟内の家族の付添は厳重に制限せざるを得ない現状です。

 

・働く保護者が増加し、付添を希望されない家族が年々増えているように感じています。

 

・入院生活が数ヶ月に及ぶ乳幼児については、成長発達の面から家族の存在が必要であるが、長期間の病院生活が家族に及ぼす影響が大きく、ハード面が整っていない当院は対応に苦慮している.

 

・小児の精神的安定のための家族付添は、子どもの権利、親の権利であると考えるが、そのような考えの基に病棟の構造がつくられていないため、スペースがない所に、無理やり簡易ベッドを入れて対応している現状です。同室内に付き添いの親がいる患児と同胞がいるために付き添えない患児が混在しているのも問題である。親への退院に向けての指導のための部屋等あったらいいのに、と思うことは、たくさんです。

 

・ご家族の付添いについては、当院でも検討を重ねました.2年前まで、付添いは自由でしたが、病室の環境が、付添いされることに対応してなく、ご家族の疲労も見られました 又、付き添われている児と、そうでない児が同室のことも多くあり、様々な問題が生じていました.付添いができないとの要望も多くあり、検討を重ね面会時間をAM9:00~就寝までと(他病棟とは異なり)して、夜間はお頼りすることとしました.スタッフ全員で考え、検討した結果ですが、ハード面で環境が整えば再検討したいと思います

 

・家族の食事の場所、食事についても確保は必要だと思う。

 

・当院は現時点ではお預かり入院が基本です。付き添い入院は、親の疲労も強く、親が児を夜間など抱きかかえて眠り、児が全く見えない、観察、看護に支障が生じることが時々みられます.ただ児の安寧や母乳の問題など、必要なこともあるのでフレキシブルな対応が必要であると考えられています.

 

・急性期には付添いがあった方が児はよいのではないかと思います。環境の整備は必要だと考えています。

 

・当院では、設立当初より、疾患の特徴もある為、付添いを推奨しています。ただ、家族のニーズを満たす程の設備は同意できていないとは個人的には感じます。病床の広さの限界もある為、なんとも・・・。

 

・核家族化が進み兄弟をつれた入院(患児と社会的入院の健常児)が増えて苦慮している。当院は成人病棟と混合なので基本小学生までは精神的支援と安全のため、付き添いをしていただいている。少子化に向かっているのに・・・サービスに課題があると感じている

 

・付添をしているからと言って、処置やケアを行ってもらうというスタンスではなく完全看護という視点で、家族に協力を頂いたりするといった姿勢でいることをスタッフへ指導しています。

 

・関連病院のほとんどが家族付添であることもあり、転院後付き添いがしたいと申し出るご家族も多くいらっしゃいます。しかし、前述した通り、入院が長期に渡ることもあり、付き添いがないことで負担の軽減に繋がるケースがほとんどです。最近では核家族化がすすんでいることもあり、同胞の面倒を看る人がいないことから、付き添いのない当病院に他診療科より依頼が来ることも増えています。入院直後はバイバイが出来ず泣き叫ぶお子さんもいらっしゃいますが、2~3日で慣れバイバイもスムーズとなります。私達は子ども達のがんばる力をひき出しながら、家族を含めた支援に引き続き力を入れていきたいと考えています。

 

・最近は特に共働きetc.もあり、父が付添うことも多くなっている.大部屋の場合、同室に母乳授乳中の母付添いと父がいることが問題となりBedコントロールが難しい。全て個室の病院であれば対応できるが個室が限られ、差額Bed代も部屋により異なるためトラブルになりやすい。

 

・■■科との混合病棟。付き添いを希望された場合、近医の病院を紹介させて頂いている。(年間でも10名以下)当院の地域制(夫婦共働き、核家族、祖父母が近くにいない、兄弟がいる等)もあり入院決定時に付き添いができないことについて否定的な言動(家族の)はほとんど聞かれない。入院は肺炎や喘息等が多く平均在院期間は10日位

 

・付添いは家族配景によって叶わないこともあるが、子どもと家族が病室以外で一緒に過ごせる空間はあるとよいと思います。

 

・付添希望が増えているため、基本的に個室のみの付添を2人部屋でも可能にした。

 

・昨年より、付き添い希望ある患児に許可をしている.(今までは希望で個室のみであった)

 

・共働きが増え、子どものためを思えば付き添って頂きたいのですが厳しい事も現実として理解しています。しかし、親との離別は子にとって少なからず影響を与えます。私はその影響すら子の将来には大切な事であると考えます。

 

・子供にとって母親の存在は何にも代えがたいものがあります。入院に伴う母子分離は親にとっても子供にとっても大きな不安をもたらしていると思います。しかし付き添いは母親の負担が大きく(仕事をもっている、同胞の存在)また同室患児への影響を考えると付き添いなしでも対応可能と考えます.母子分離不安に対するケアを看護師のみでなく医師や臨床心理士など連携を密にチームとして行っています。数日間母子ともに不安はみられますが徐々に子供は集団生活に慣れていきます。面会時間の延長、時間外面会で対応可能と考えます。

 

・自分も母親として付き添える病院の方が好ましいと思うし、医療者としても児の健康の回復にとって家族の存在は必要と考える。当院は食事(家族の分)は出ないし、家族の飲食は病室内で禁止なので、家族は大変だと思う。そのようなくつろぎスペースがあると良いです。

 

・24時間の面会や付添いについては、子どもにとっては大切であり、出来ればよいと思うが、なかなか難しい

 

・・患児のためには家族付添いがあれば心の安楽が保てるので良いと思います ・家族によってモラルが違うため、特に外国の方に対しては院内や病棟内の規則を守って頂けず困ることもあります. ・家族がいない方が観察やケアを気兼ねなく行えるといった意味では付き添いに拒否的なスタッフもいます. ・同胞がいる患児は付き添いが難しく安易に付き添いをお願いできない時もあります.

 

・長期の入院、精神的にも体力的にもストレスフルな環境である リフレッシュできる設備、施設、空間があるとよい

 

・心身共に疲れてしまう為可能な限り休息がとれるよう配慮している

 

・核家族や単身世帯(協力者がいない)があり、急な入院は、家族へも負担が大きい。乳児は特に母親負担が大きく体調を崩しやすい.子守りボランティア(外部)対応をとることもある.

 

・児・家族ともに可能な限り付添いが必要と考えます。

 

・患児が安心して療養するためには、家族の協力付添いが必要と思えますし、希望する御家族がほとんどです。当院は、急性入院は主に感染症等が多く入院期間も短いため(2~1週間以内)かもしれません。

 

・「付添ベッドのマットがうすいので、体が痛い」と、毎年患者満足度調査から意見が出るが、対応できていない。2年後に新病院へ移転の予定なので、それを機会に、新しいものに更新する予定。

 

・付き添いのシャワーがない.シャワーをあびたいとの意見が多くあるが、患者用シャワーしかない.その為の苦情が多い.

 

・・家族の付き添い用食事の提供が出来ないので、不便に思っている. ・付き添いについてのアンケートなどはしたことがないのでこの機会にアンケートを実施して出来ることはしていきたいと思いました.気づきをいただきありがとうございました.

 

・当院は僻地の病院で地域密着型なので家族の協力をえながら自宅と病院を行き来される方が多い 何ヶ月も入院になる時は転院になる 狭くてもよいのでプレイルームなどあるだけでもよいと思う(ちなみ小児科bed数は■床です)

 

・小児(乳幼児)の精神的支援には必要であると考える.事故防止面からも必要である。長期になる場合には、家族への支援体制、(身体的、精神的)の検討も大切である

 

・付き添うことで、患児の兄弟の世話を誰がするのかで、よく問題となり、24時間体制で、患児の兄弟をサポートする対応は、他の病院ではどのようにしているのでしょうか.

 

・短期間での家族付添は母児ともに精神的にも身体の安静の為にも有効でありできれば推進したいと考えますが、長期的になると、家族の負担や付き添い者の健康管理面での問題も出てくる可能性があると思います。私の考えとしては、急性期のみ短期間は付き添いをして頂き入院が長期化するようなら面会時間の延長等を考慮しながら家族が負担のない形で過ごせるように対応していきたいと考えます。

 

・当科は、急性期で感染症の患児が多く、入院期間も平均4~5日間です 家族へ希望に応じて付き添い食も提供しています.

 

・成人の病棟と同じであり、病室も小児用にはなっていない.幼児位までは、母親がいてあげてもいいのかとも思うが、兄弟がいる場合は、親も疲労してしまう.看病している親も、疲れないような設備があればいいと思う.

 

・子どもが望むのであれば付添いしてもらい、情緒の安定を保てるとよい。しかし、付き添う家族の生理的欲求すら満たせない環境であることが多い。また、付き添っているからと、家族にいろいろな介助をお願いすることも多く、心身共に大変だと思う。こども病院では、家族への配慮まで含めた環境作りをできるだろうが、総合病院の小児科では規模も小さく困難。

 

・核家族やシングルの親など社会背景も複雑となり付き添うことに困難な状況がふえている。田舎なので大都市に比べ祖父母のサポートも得られやすいが、小児が安心して療養でき、家族の負担も少なくなるような体制が必要と思う。

 

・付添する家族に食事の提供(病院食でもいいので)をお願いされるケースが良くある。他の家族に持って来てもらったり、院内売店は8:00~19:00までしか営業していないため、制限があるため要望が多い。病院の方針で何度か病棟として要求してみたが許可されずにいる。他の病院では、このような要望などないのか?と聞いてみたい。

 

・希望されることがほとんどである。付添許可願いを必ず記載していただき、許可している。

 

・当院は一般病棟での小児科入院対応しています.年間10名前后の入院で重症は近隣の病院へ紹介します.乳幼児の場合は付添がつかれます。ベットでごいっしょに臥床していただいていました.個室を準備します.小児用サークルベットでの対応もあります.入院期間も1週間前后です.目的にそった返答とならずすみません。

 

・母子同室を基本とし小児の入院を受け入れています.長期入院する症例はなく感染症、急性期疾患等で在院日数が短期間です。地域の小児医療で患児家族も近くの方々ですが、より設備を整えていけたらいいと思います。

 

・当院は混合病棟(■■科、包括、内科)であり、軽症の小児入院が多く3~4日の入院となります。年間で小児入院患者も70名前后です。この様な中でもよりよい環境づくりは課題となっています。

 

・現在当院では以前から4歳未満の子供さんは希望があれば付添可としていますが、最近は4歳以上でも付添希望あり、検討しているところです.

 

・当院■■■床の急性期病院で、内科・産婦人科の混合病棟の中の小児科のため、小児入院患者のための環境が整っていない。核家族が多く、家人への配慮や、付添う家族の設備の工夫は今後必要になると考えています。

 

・子供の安全の為に乳幼児の付添いは必要だと思う。しかし両親や祖父母共に働いていたり、核家族により付添いのできる生活環境ではないことが多い。病院側でもなんらかの対策が必要になると思う。

 

・入院前から調子が悪い児の看病後の入院であるので家族(特に母親)は疲労困憊の状態である。食事も買いに行くことができなかったりする場合もあるので、病院側は、保育士と協力し、なるべく、母親の疲労を蓄積しないように心がけることが大切である。母親・家族のニーズを把握し、意向に添った援助が必要。

 

・当院、患者満足度調査では施設面の満足度が低く、投書も部屋のせまさや冷暖房についての苦情が多いです。個室が4床のため治療優先で使用していますので家族の希望では入室できず、できれば全室個室、 感染面からトイレの共有もできるだけさけたいと考えます。

 

・核家族が増加している現状もあり、つきそいのできない家もあります。しかし母親・家族からはなれる事が不安・病みにつながる小児はできるだけ離すべきではないと思います。また家族が休めたり、兄弟が面会できる場所も必要と考えています→実際にはありませんが・・・

 

・付添は簡易ベッドのため妊婦さんや、腰痛ある方など成人ベッドを借し出したりすることはありました。子供のためには付添をすすめていますが核家族となり兄弟がいると難しいことも多くあります。

 

・当院では、付そいは必ず必要というお願いで子どもの看護をしています.親もケアが必要なこともありますし、子どものことを理解し、知る大切な人です.また看護に協力してもらっております.

 

・核家族の場合、兄弟のめんどうをみてくれる人がいない場合の入院対応に苦慮します.

 

・長期間のつきそいが多いので付添者の意見をきいて応じていくことがサービスなのか、わがままなのか、ラインがひきにくく、困っている

 

・・付き添う家族の肉体的・精神的負担の大きさは想像にかたくないが、付き添いなしでは患児の安全を守れないのが現状. ・核家族や交代できる身内が不在などで、付き添えない場合、ソーシャルサポートの利用を勧めるときもあるが、拒まれるご家族もおられる。障害児の場合など、児に関わる人を増やすことで家族の負担軽減になると思うが・・・

 

・当院は小児■■疾患の患児を受け入れており、その人数が現在■■県で一番多い状態である.当院では、古い建物の中に小児病棟がある為付き添う家族を考慮した作りになっておらず大変不便をかけています.少しでもできる所は改善されると良いと考えております.

 

・核家族化がすすみ、入院している児の兄弟も一緒に泊まりたいと希望されたり遠方の入院の方の場合兄弟を一時あずかりする保育施設を希望されたりと色々なご要望があるが対応しきれない事も多い。ご家族の食事の希望がある場合もあるが給食課で対応できなかったりしている。平日8:30~17しか保育士がいないため、それ以外でご家族から保育依頼があっても対応できない看護師のみでは対応できないので病院全体で考えたい

 

・当院の場合急性期で在院日数平均4日前後のため児の精神的安静の為、有効な治療のためにも付き添いは必須と考えている。しかし家族をfollowする体制(病院設備、児の兄弟の問題、親の仕事等)地域も含め、不十分である

 

・当院は混合病棟で、整形、外科と一緒に小児をみています。御家族の協力(付添い)がとてもたすかっている部分も多いです。

 

・アンケートには答えましたが、3月末で常勤医退職の為入院はとっておりません.今までの状況をふまえて答えさせていただきました。

 

・当院では、家族に使用していただく入浴設備がない(シャワー室はあっても家族の使用を認めていない)ため、子供を他の身内にみてもらい帰宅し入浴されている。その間子供の機嫌が悪くなりストレスになっている。親子の分離がなるべくないような環境が良いと思う。

 

・当院は混合病棟の中に小児が入院している状態.

 

・兄弟も一緒に付き添うことがあり感染拡大等のリスクがある.父親の夜間(就寝中)の付き添いを禁止にしておりクレームがある.

 

・小児がん(■■■■■)の患児が多く入院期間は長くなる.常に面会付き添い、兄弟(姉妹)関係への配慮は考えている.患児家族の交流気分転換が図れるようにボランティアの受け入れ、行事の開催などしている 何年後か(時期不明)に病院建て換え予定があるため小児病棟をどのようにしていくのかは関心はあるがその時私は転勤でいないかもしれませんが

 

・患児の付き添いは保護者のみの対応で行っています。兄弟姉妹は付き添いも病室にも入れない対応をしています.また慢性疾患を対応していないので、この規模では物品を備える程度が精一杯の対応と考えます。大病院と中小規模、慢性疾患を扱う入院があるのかで、データに変化がないのかは知りたいと思いますが、この研究でそういった介入はされないのでしょうか。

 

・乳幼児の付き添いは、24時間制限されるため、自由に行動できる時間を作ってあげられるとよいと思っています.又、兄弟の面会ができないため、面会できるスペースがあればと思っています

 

・小児の付き添のことについて病院側の認知度が低く、なかなか付き添の方のための設備が整えないことが現状です.阿部先生の研究が進むことを期待します.

 

・以前勤務していた大学病院で小児病棟の師長でしたが、家族とのかかわりは非常にむずかしかったです。世間一般のかかわり、又小児特有のかかわり、大人の患者様の付添様よりさらに考えて行動しておりました。きまり事も多く作りました。

 

・同じ境遇で仲が良くなる方親も楽しむ方はよいが子どもがよく泣く時などストレスが強くなるのでできるだけ話を聞く.同じぐらいの年の子と同室にしている.

 

・・今年度から病児保育を開始予定、また、病院建かえのヒアリング中であるため、貴研究結果を参考にしたいです. ・混合病棟で、どこまで対応できるか、というところですが、できれば小児は全室個室対応で、つきそい者が病室から出なくてもよい環境がよいと思います.

 

・小児には親や兄弟の存在は大きく、個室内であれば、一緒に過ごすことも可能としている。核家族化しており、兄弟をみる人がいないので連れて来たいというケースは多い。

 

・子どもと家族が安心して過ごせる為、家族のつきそいは推奨している。つきそいができない、又は、残された同胞のことなど、つきそいへの支援も重要と考えている。平日の日中は、保育士によるおあずかりを行っています。

 

・・付きそい室が狭い ・付きそい家族が使用できる設備、また、同胞とすごせる空間もあると良いと思う。

 

・ご家族が生活する場所としての検討を、新病院にむけて発信しています.ただ、病院は治療優先なので、なかなか意見が通らないことが多いです.

 

・家族が付添の目的は、患児、および児の家族の心の安定を得るためだと考えています。乳幼児においては、児が小さいため、当院では、サークルベッド内で一緒に休んで頂いています。

 

・個室の場合は特に問題ないが、大部屋では様々な年令の子が一緒にいるので苦痛や気遣いも大変だと思う。外国の方も多いので大変.

 

・小児科のみの病棟ではないため、他科(■■科)の患者さまと同室でつきそいをお願いしないといけないため、配慮が必要となる。両親で交代でつきそう場合、男性、女性どちらの部屋に入れることができず、個室を利用して頂くこともある。

 

・現状では付き添いを基本的に依頼しているが、ご家族は充分休めていない.又、食事の提供もできないので、申し訳ないと思っている.問題解決へアクションは、起こせていない

 

・今までは、母に代わり、父や祖父母など何らかの形で交代要員が手配できていたので、あまり気にとめませんでした。今回このような問題提起をされ、新病院への移転時にあわせて考慮できたら良かったと思いました。付添交代が難しい家族が増えている気がします。

 

・平均在院日数5~6日で感染症での入院がほとんど.長期入院はまれで、ほとんど家族間の協力で交代して付添っている状態です。

 

・地域の急性期の病院なので家族の為の宿泊施設までは準備できなくても付き添いのことを考えた空間は必要であると考える.

 

・当院では小児科の入院は個室対応のため、家族(両親)の付添いをお願いしていますが、兄弟がいる場合、その兄弟の面倒を見る人がいなく、祖父母や両親いずれかが見れない場合に院内(病室内)に連れて来られることを禁止しているので、対応に困ります.他の施設ではどうしているのか知りたいです.

 

・今回のアンケートで付き添い家族のことを考えた施設・設備があって良いと思いました。

 

・患児の精神安定上付添をしていただくことは大切だと思います。個室でない場合は集団生活の場として、家族の方も自宅ですごしているような快適さをもとめられてもこまるのでそういった時は理解をしてほしいなと思うことが多々あります

 

・核家族も多い中、兄弟等かかえて、付き添いに困られることもある為、兄弟も含み、個室入室により兄弟も一緒に病室に、いて頂くこともあります.付き添いなしとした方が、助かるご家族も多いのではと思いつつ、現状では困難な状況です.どちらがよいのか、臨機応変に対応できる受け皿を作ることも必要かと考えています.

 

・短期入院4~8日のため、小児病棟としての設備はありません.

 

・小児科病棟では家族の付添いは、必須です。ほとんどの家族が付き添いしているにもかかわらず、付きそいベット(簡易ベット)寝具しかあません。入院は個室が多く、部屋の中にシャワーや、冷蔵庫があり使ってもらっています.

 

・■■床の内科・泌尿器科との混合病棟でうち小児科は■床です.公共交通機関の便も悪く家族の移動手段は自家用車のみ・・・本当は快適な設備や環境も提供したいのですが、稼働率(小児科の)も低く長くても10日位の入院日数でもあり病理に申し入れ出来ないでいるところです

 

・患児の兄弟を預けられる環境にないご家族の場合、主治医の判断でその兄弟も入院扱いとする場合がある.重症患児の場合は特にご家族の思いに配慮し、救急ICUの家族控室を借りるなどの手配をしたこともある.病院を治療に特価した場ととらえず、家庭における愛着形成の延長上の場と考えるには、本院の施設・設備はあまりにお粗末と言わざるを得ない.今後も限りある設備・人的環境の中で、病気によって家族が引きさかれることのないようできる限りより良い環境を提供したいと考えている

 

・当病棟は混合病棟であり、小児科は短期入院の方ばかりです。周産期が中心であることから、小児科は個室のみで対応している現状です。プレイルームは個室の増設のためになくなってしまいました。

 

・小児の療養環境が改善される事を切に願います。

 

・当院は4才以下の患児には家族の付き添いをお願いしています.先だって記入したように、初めての入院や、自宅とは違う環境に不安や、戸惑いが生じる為、少しでも安心して入院していただけるよう、家族様に御協力をお願いしています。

 

・現在、小児科は外来診療のみで入院は、受け入れをしておりません。但し、外科、整形外科等で幼児の場合、付添を許可しているケースもあります.

 

・小児(子ども)家族の視点に立ってできるだけ柔軟に対応できる様配慮している 在院日数5~7日短期入院多く附添いできない方も増えている 家族の負担軽減の為、附添いされている方でも休養できる様配慮している(食事デイルームで食べて頂くなど)

 

・小児科内科急性期病院です。児の年令は4才未満が80%、希望により付添い許可ですが、養育力低下の傾向は年々高く、入院中に少しでも育児支援につながる様病院の方針として関わっています。

 

・当病棟は、感染症の持ちこみ、持ち出し防止のため、15歳未満の小児の面会禁止や、高令者の面会も極力遠慮いただいています。兄弟のつきそいで必要な場合は、個室料をお支払いいただいて個室に入院していただいております。

 

・短期入院の患者が多く、家族に協力していただき、付添をしてもらっています。混合病棟で基本的に付添がないので、今まで考えていないことでした。付添の方への配慮も考えていきたいと思いました。

 

・付添なしにするにはマンパワーが不足している.

 

・・入浴設備は使用許可されていないので使用を許可していただきたいと思っている ・食事など何らかの対応をしてあげたい ・駐車料金をなんとかしてあげたい

 

・一般病床の4人部屋、2人部屋が狭く家族がゆっくり休めるスペースすらない。休けいは児と一緒のベッドに横になっているぐらい。病院の4床室自体が狭い。児の入院中の家族の休けいスペース、ストレス、飲食の買い物の不自由さなどから家族の合併症が出現するのではないか(例えば深部静脈血栓など)心配。

 

・設備はあるが、病院の規模的な面で施設の提供までには、至っていないのが現状です。

 

・混合病棟なので、色々な意味でむずかしい

 

・当院では、小児に付添希望される方が多かったため、現在の病棟建設の時、全個室とさせていただきました。ご家族の方からも喜んでいただいています。付添いは強制ではありませんが、小さな子どもたちにはご家族がそばに居る環境は、治療にも良い影響を与えると考えています。

 

・できるだけご家族にも休んでいただけるように一律のつきそいとならないように努めている。しかしご家族の協力なしには、大部屋で泣きさけぶ子供をなぐさめきれない。また、入院基本料1の看護師配置くらいでは、抑制のない預かりはむつかしい。極力ご家族のつきそいを少なくしたいが、ままならない。理不尽なご家族も少なからずおられるので、スタッフを守ってやりたいとも思う。

 

・子ども、親、同室者共にストレスのない空間があればと思う。

 

・4人部屋で付き添いの場合は、患児と同じベッドで寝て頂いている 簡易ベッドを希望される場合は、個室を借りて頂いて対応している.

 

・母子を離さないというのは、親子の絆形成において母子密着が大切と考えており、母乳育児を成功させるためには、or、継続するためには重要なポイントを占めるからである.母子(or親子)を1つの単位で看ていくと、病気は患児だけのものでなく、親も治療が必要であったり、生活環境を考慮することも治療の一環と考える

 

・付添うことによる、家族の身体的負担と、家庭に残されている児以外の子どもの養育環境の変化など、問題は多いが、今は、入院患児のことを中心に考えている。

 

・家族の型にも、多様化しているので、家族個々に満足できる設備を用意する事は大変ではあるが、その様な対応できる予算などがあればよいですネ.

 

・小児病棟にとって家族の付添いは良いとも不要とも言えない。患児の状況、同胞の有無、両親の就業の状況など、ケースバイケースである。付き添いがないのであれば保育士や看護師の数の増員など、より良い療育環境で治療中の生活、発達を支援する対策が求められると考えています.

 

・当院は(小児科病棟を含む棟が)9月に移転します。子どもには、家族の負担が少なく、付添いできることが望ましい環境と考え、個室割合を増やし、共有ルームにキッチンスペースを配置、家族との面会だけの部屋、家族のための入浴設備、ラウンジの設備に力を注ぎました。

 

・入院中の子供の付き添いで親ヘの精神的負担は大きく、疲弊している姿を見ることもあり、祖父母の協力をうけながら退院までを乗り越えているのが現状です。親のストレスを軽減していく努力を私達も行っていかなければと考えさせられました。

 

・家族が付き添うことは、家族にとって大きな負担となる.昼間は家族に家へ帰ってもらったり看護師もできる範囲で家族の負担軽減に努めているが十分ではない また当院には、小児に付添う家族の環境を整えようという発想はほとんどなく、以前は、遠方や、車の運転のできない母親に病棟の浴室で入浴してもらっていたが、ある時から、一般病棟で付添う家族には、していないことを小児病棟だけするのは不公平という意見から現在は近くの銭湯に行ってもらっている現状です

 

・現実的な問題として子どもひとりで点滴をしながらすごすことはできないため、付き添いをお願いしている。自分の子どもの時は6ヶ月の子をつれて個室ですごした。シャワーなどの設備があってもよい

 

・◎混合病棟で、家族の付添いがあって看護ができている。乳幼児は特に母子関係が重要である時期であり付き添いは推奨している。付き添い者の対応がない事実もあり、検討していく必要がある。

 

・我が子が入院した時は看護師さんの対応がよくて環境の不便さを感じることはなかったです.急性期の病棟と慢性期の病棟とでも空間に求められるもの度合?も違ってくるように思います.慢性期は経験ないので分からないのですかハード面よりも付きそい家族か自由な時間がもてる配慮 兄弟との面かい看護師の教育など考えていきたいと思っています(信頼関係)

 

・当院では保護者だけでなく、児の病状が許せば兄弟の付きそいも許可している しかし周囲の入院児の状態や、患児の病状によっては、幼い健児がいる事が負担になる事も多分にある.核家族化がすすみ面倒を見てくれる人がいない状況もわかるし・・・・なかなか難しいと感じている.

 

・◦児と親の安心のため付き添ってもらっていますが、ずっと付き添っている親の心身への負担は大きいと考えます。

 

・病院新設に当り今后考えて行きたい

 

・家族構成の変化により、付き添いが難しいことはあるが、子どもが安心して治療がうけられるためには付き添いは必要だと思います。(年齢にもよりますが)部屋(病室)で24時間一緒に過ごすので設備面で生活の場が狭い、という問題はある.

 

・乳幼児は付添を許可しており家族がゆっくり休めるスペースが必要だと思う。

 

・小児科だけではなく内科との混合病棟ですので家族の付添は助かります.駐車料金も無料にしています.ただ最近の親の価値観や社会性には、驚ろくことが多くありますし、クレーム出ないように対応しています.

 

・家族の都合がつくなら、しんどい時にこそ、児のそばに家族がいるべきと考えます。

 

・私自身も長期間病院で過ごすご家族への支援については興味を持っています(必要と考えている).ぜひこの研究の結果を教えて頂き、活用させて下さい.

 

・◦大部屋での付添いの場合、付添が父であったり母、祖母~と様々で、一緒に寝たくないと言われることもある ◦逆に個室だと「付添は1人」とお願いしていても、両親で付添う方がおられ、対応に困ることがある

 

・入院中家族も一緒に泊まれる個室空間を提供できるように、病院に提案(H28.6/30)し、検討をすすめている段階です。良い方法、意見があれば教えて頂きたいです。

 

・問7の回答、当初から想定されていたが、設備費用等の関係で、ユニットバスはつくられた.部屋の広さ、家族の食事、ベット等、不自由さを知りながら対応の限界を感じている.

 

・・子供、親とも誰にもえんりょせずにすごせる空間があったらベストである.私自身も子供の入院で3~4ヶ月付き添いをしたが、すべて個室を利用した ・食事について子供と一緒の食事があったらと思いました。又冷ぞう庫は大型で冷凍があれば便利. ・ベッドだけでなく靴をぬげる空間がほしいです.

 

・親の、児に対する虐待などがあれば別ですが、親子を分離させる必要はないと考えます。

 

・新生児、乳幼児の場合、家族の付添は必要と考えます。そのためには最底限の設備、空間、施設が整えられるべきと新病院に向け検討できればと思います

 

・中・高生でも親が付き添うケースが多く、親は病気でかわいそうという思いが強いのか自律(立)できない小児が多くなってきたように感じている.少子化で子どもに対する親の認識も違ってきている。また付き添っていても子どもとの時間を有効にすごしているというより、それを理由に休養していると受け取れるケースもしばしばみられる.

 

・地方で短期入院の型が多いので、協力いただいているが核家族や親の両親(祖父母)の協力がないと、入浴や食事など付添いへの負担が多いことは事実である

 

・必ずというと家族の負担になるが、現実、精神面の安定をはかる目的で付添している.成人との混合病棟では、管理が難しい(認知症Ptも入院)人の出入りの制限もできないと・・・と思います。

 

・◦付き添いは大切だと思う. ◦今回当院は少子化で入院する子供も少ないため病棟編成があり混合病棟として対応しています.脳、耳、他、が主科として小児がH2■■月■日より入ってきました

 

・就学児以上は基本的には付添は不要でしょうが、全員が緊急入院で児・家族共に不安が強く希望される。また全室個室なので低学年の患児はほとんど夜一人では過ごせないので希望に添っている。

 

・特に乳幼児は精神面の安定は良好なすい眠、食事にも影響が大きいと思います.ただ当院でも施設上の問題等、付添者の環境が整っている状況ではなく、不安や疲労の大きい家族には、できるだけ話を聞いていき、配慮できる範囲でのケアを実施しています.

 

・当院では、個室での入院管理であるため、トイレ、シャワー、洗面所は室内にあります。ご家庭と同様と考えていらっしゃるので、看護師側はプライベート空間として病室を扱っています。在院期間が平均5日なので、ご家族も我慢しているのかもしれません。

 

・・当院は乳幼児は必ず付き添ってもらってます。しかし小児病室は成人病室より狭く環境的にとても問題があります。 ・現在核家族も多く、近くに支援者もいないため、兄弟がいる家庭は24h付き添いが難しかったりします。このような家族への社会的サポートの必要性も感じています。

 

・本当に御家族の付添に関して心を痛めています.

 

・たいへん興味深い研究と思います。

 

・家族の付添いを推奨してますが・・・・各家族、母子家庭が多く、付添いできない家族が多いです。

 

・子どもにとって家族の付添いは必要。同胞との面会も特にきびしくしていない。(インフルエンザ等の流行期は付添いも1人、面会はなしとしています。)当院は4人部屋か個室です。4人部屋で付添いをしている家族は、子どものためとはいえかなりのストレスのようです。乳幼児は同じベッドの中で眠ってもらい、ほぼ24hベッドで過ごしてもらっています。ハード面は変えられないので、ソフト面として看護師は、家族にねぎらいの言葉や何か困ったことはないかなど、気使い、環境面のストレスを医療者への不満足に向かわないよう、心配りするようにしています。

 

・付き添い者の気分転換をはかる場がないのであるといいなと思います.

 

・取り扱う疾患や、小児だけの病棟ではない、など様々な背景もあり、病院としては対応が難しい所である。しかし、小児だけではなく付添いをすることは今後増えてくると思われるため、そのための環境を整えておく必要は感じます.

 

・子どもの権利として推奨する一方で、ご家族の要望(食事を提供しろ、ベッドを準備(寝具も含め)しろという)ことが多く、全ての事は聞けない状況である.子どもでなく、付添う家族の設備を乱暴に扱うため困り事の一つである。

 

・・乳幼児には付き添いは必要だと思う.(本病院の小児科が肺炎などの緊急入院が9割以上なので)

 

・当院は小児科・外来はありますが病棟はありませんので一般病棟を使ってもらっています。以前特別室として使っていた部屋を婦人科が個室なのでそちらを使用しています。

 

・すべて個室でもないので、4人部屋でカーテンでしきるのみ.プライバシーも十分に守れるとはいえない現状付添は兄弟児なども一緒に受け入れている。兄弟児をみる人がいないから入院できないということはないようにと考えています。しかし、そのニーズに見合った環境課と云われればそうではない。もっと配慮がたくさん必要と考えている.

 

・こどもをもつ家族は、同胞なども考慮すると、付きそいは、家族内でしっかりと計画的に考えていかないとたいへんである。入院によりこどもは心身共に環境の変化に慣れることがむずかしい。心身の安定と正常なこどもの心身の発育を促すためにも付き添いは重要な点である。

 

・建物が古くとても不便である.建て替え時には、対応をしていきたいと希望している.当院は、■■■■によって、入院病棟を閉鎖し、限られた内容で外来診療だけを継続しています。■年後の建て替えに向け動き出しているところです.準備期間があまりにも短く、不安だらけです。先生の研究成果をもっと早く拝見出来てたら良かったのにと思いました。当院は県内で唯一■■■■科があり、たくさんの■■■■疾患の子どもたちをみておりましたので今はその対応にも四苦八苦しております。

 

・小児病棟ではなく一般病棟で個室を使用させてもらっています.小児の心の安定のためには、特別な場合を除いて、付添も必要かと考えます.

 

・付添ってもらう場合の食事は、各自で準備してもらっているので院内での販売などが充実すれば良いとは考えている.患児の食事を大盛りにして親と分けて食べる事も希望があれば行っている.

 

・精神的な安定、(幼少で後追いをする、泣くことで状態が悪くなる等あり)のためには基本的には家族にそばにいてもらうことが必要だと思います。また、夜間、昼間ともに現在の看護師数だけでは十分な対応ができないので、家族の協力は必要です。しかし、付き添いは形上は付き添いを病院側からは依頼できないようになっています。

 

・児にとっては、特に母親の付添いは、精神的にもおちつくが、長期になってくると母親のストレスがたまってくると思われる。今回の研究は、今後の病院建設に有効な研究と思います。

 

・一般病棟の中に数室、小児科の病室があり、小児科病棟と限定されていないため、参考になるかわかりません。申しわけございません。

 

・当院は小児科病棟として動いていないので重症化したりする場合は、転送している.

 

・病院が地方の公立病院で、高齢の方がほとんどです その中での小児科入院施設ですので、大病院の小児科のような設置はありません.母親が少し息ぬきにと思ってラウンジに行っても、話のできる同年代はいないし、情報提供のポスターなども不足しています

 

・よりよい療養環境で治療に望めるように心がけています.

 

・以前は付添食も出していたが、経費の件などもあり今は行っていない.要望はある.

 

・当院は、1週間以内(主に3日以内)の短期入院が主で、長期入院はないので、個室対応を優先する程度.特に兄弟児も個室内に宿泊させることもある.

 

・小児科では、母児同室をするのは当然だと考えます。但し(児の生命を優先させたり家族の安全を優先した場合は別です。)私は男の師長ですが、特に母親の付添は大切だと思います。当科では、母親の付添が無理な場合でも、誰か家族の方が付添ってもらえるように、お願いしています。

 

・小児科において家族付添は必要ですが、家族のための設備等は不充分だと考えています。研究成果でよいアイディアや提案がだされることを期待しています.

 

・治療にプラスになる場合、看護体制の問題がある場合は必要と思われる。行動療法分離が必要な場合等は遠慮していただく。

 

・子どもが安心できる環境について、考えると、母又は、家族がつきそえることが一番おちつく。しかし、共働きなど、家族が付きそえない時、一時お預かりをしている.親も、ストレス発散や、用事をすることができるように、1人1時間の保育士が入院患者様をお預かりするシステムをつくっている.

 

・家族付添は、子どもの安心のためであり、(時には家族指導が必要な時もあるが)常に家族がそばにいることで、家族任せになってしまわない様、母のストレスも考慮しながら、ケアしていくことが大切であると思います

 

・食事の提供ができるといい.

 

・当院は■■床の小規模です。その中に一般病床を■■床もつ混合型の病床です。小児科病棟として独立病棟はありません。のでお役に立つ情報ではないかもしれませんがとりあえず回答させていただきました。

 

・全例家族に付き添ってもらっているが、設備は不十分なので親御さんはたいへんだと思う。ただ平均在院日数が5日を切っているので何とかがまんできていると思う.建物の構造上今以上に家族のためのアメニティをよくするのは難しそうである

 

・付添いの方へのアメニティが充実しておらず、多大な不更とおかけしてます シャワー室も一室しかなく、早朝から、夜遅くまでフルで稼働てます.限られたスペースでは、くつろげることもできず心苦しい限りです.

 

・24時間付き添う母親もいる。数時間父にかわってもらい、自宅でシャワーして用事を済ませてもどってくる心身伴にストレスは大きいと思う。出来るだけ個室にできたらよいが、施設の都合上、又子供の病状から個室にできない子供もいる。離島の方や長期間入院の御家族にはシャワー室の使用は認めている。母親やご家族がくつろげる場所、設計、気分転換できる空間があったらと思う。

 

・付き添いについては、まだまだ検討が必要に思います。NSの数、児の心理状態、方法(付き添い時間の調整など)、構造上の問題、病院の施設基準等課題です。調査結果にも大変興味があります。ありがとうございました。

 

 

★最後までお目通し下さいまして、本当にどうもありがとうございました。今も戦っている患児とその家族のために何か役立つ知見を得るため、微力ながらがんばりますので、引き続き何卒ご協力下さいませ。★

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