ケース・メソッドT・U(月4・前後期)
:児童養護施設の子どもを対象とした参加観察および事例研究法の習得

<選抜について>
 本実習を受講希望する学生は、なるべく事前面談を受けてください。
 希望者が定員を超える場合は、希望票の内容の優れた学生および事前面談を受けた学生を優先します。

■授業到達目標:
児童養護施設において1対1で子どもと関わり、子どもの様子と関わりのプロセスを観察する。その実践を毎回記録し検討することにより、心理学研究法の一つである事例研究法を習得する。

内容:
児童養護施設で暮らす子どもとの関わりにおいて何が生ずるのかを体験する。記録をとり、カンファレンスにおいて振り返ることにより、関わりにおいて起こっていたことや、子どもの持つ特徴について、心理臨床学的な観点からの理解を試みる。

履修上の注意:
年間を通して安定した関わりを求めている子どもが多いため、ケースU(安立・寺井)と並行して履修することが望ましい。
実習先では指導員の指示に従うこと。
子どもと1対1の関係を作るので、子どもは実習生が毎週来ることを期待している。他の都合等との重複がないよう慎重になってほしい。施設では土日、夏休み等多様なイベントがあるので参加することが望まれる。また、施設で暮らす子どもはひとりで生きる誇りと不安を抱えている。実習生が優しい態度をとっても時には厳しい言葉が返ってくることもあるので覚悟すること。

授業方法:
事前に文献講読を行なった後、児童養護施設における実習に入る。
実習では、記録を毎回作成し翌週に提出する。
記録は毎回のカンファレンスで検討され、最後には関わりの全経過を考察を加えて発表することで、事例研究法の習得を図る。

評価方法:
授業および実習への参加態度、実習記録の内容と視点によって評価する。


教科書:以下、貸し出しが可能である。
 編集委員会編『子どもが語る施設の暮らし2』(明石書店)


◆授業:前期◆

1. オリエンテーション
2. テキストの講読と発表@
3. テキストの講読と発表A
4. 施設見学・希望聴取
5. 参加観察@・カンファレンス@
6. 参加観察A カンファレンスA 実習記録@の提出と検討
7. 参加観察B カンファレンスB 実習記録Aの提出と検討
8. 参加観察C カンファレンスC 実習記録Bの提出と検討
9. 参加観察D カンファレンスD 実習記録Cの提出と検討
10. 参加観察E カンファレンスE 実習記録Dの提出と検討
11. 参加観察F カンファレンスF 実習記録Eの提出と検討
12. 全セッションの事例報告および検討会@
13. 全セッションの事例報告および検討会A
14. 全セッションの事例報告および検討会B
15. まとめ


◆授業:後期◆

1. オリエンテーション
2. 参加観察@ カンファレンス@
3. 参加観察A カンファレンスA 実習記録@の提出と検討
4. 参加観察B カンファレンスB 実習記録Aの提出と検討
5. 参加観察C カンファレンスC 実習記録Bの提出と検討
6. 参加観察D カンファレンスD 実習記録Cの提出と検討
7. 参加観察E カンファレンスE 実習記録Dの提出と検討
8. 参加観察F カンファレンスF 実習記録Eの提出と検討
9. 参加観察G カンファレンスG 実習記録Fの提出と検討
10. 参加観察H カンファレンスH 実習記録Gの提出と検討
11. 参加観察I カンファレンスI 実習記録Hの提出と検討
12. 全セッションの事例報告および検討会@
13. 全セッションの事例報告および検討会A
14. 全セッションの事例報告および検討会B
15. まとめ