小笠原流礼法を習っている人は、その礼法を伝えた小笠原氏の歴史にも関心をもってほしい(教室のカリキュラムにあるはず)。

清和源氏の一族小笠原氏は、源平の戦いから戊辰戦争まで、700年にわたる武家の時代を端から端まで生き抜いてきた数少ない家系であり、鎌倉幕府創設期の有力御家人(長清)、室町幕府時代の有力守護大名(貞宗〜)、そして徳川幕府の信任厚い親藩大名(秀政・忠真〜)としてそれぞれの武家政権の創成期を支えてきた。 しかもその間一貫して弓術馬術から武家礼法までの武芸の家元を通してきた、名実ともに武家の名門である。

その小笠原氏の各時代にわたる、また日本各地に広がる史跡を、礼法資料の収集を第一目的として、2004年から訪問してきた。その史跡の旅の紀行文は、当初自分のブログに載せていたが、2007年2月で旅の区切りがついたので、ここ自分のサイト「作法の世界」に稿を改めて一挙に公開することにした。

小笠原流礼法に関心がある読者は、これらの地を訪れる機会があれば、ここで紹介する史跡を訪ねてほしい(なにしろ、訪れる人もなく、さびれている所もずいぶんあるので)。そのためここでは、単なる旅の印象記ではなく、小笠原氏の歴史とゆかりの地の情報をセットで提供できるようにした。

ただし、礼法の関心が主であるため、歴史に関しては、あえて省略した部分もある(特に信濃守護と小倉藩主の時代)。また、史実に関しては、歴史学者の見解を取り入れたので、小笠原家の公式見解とは必ずしも一致しない。それに、史跡の紹介を兼ねた”紀行”なので、私の個人的な見解・感想や感情的思い入れもかなり入っている。また元原稿はブログの記事なので、くだけた表現を使っている。そのへんはご容赦願いたい。

ついでに、このサイトは小笠原家の人名が次々と出てくるので、小笠原氏の系図を確認しながら読むと混乱しにくい。といっても系図が載っている書籍は手元にないだろうから、武家の歴史解説で有名な「播磨屋」さんのサイトにある小笠原氏の解説と系図を紹介する。
http://www2.harimaya.com/sengoku/html/ogasa_k.html(別窓)
そこから、系図部分だけを貼らせてもらった。→小笠原氏系図(播磨屋作) 別窓に出るのでこれを開いて読まれるといい。


【利用の仕方】
  家系別の時代順に並んでいる左の欄から、ゆかりの地をクリックするとそこのページがこちらの窓に表示される。表示ページの最下段からも前後のページに行ける。このページに戻りたい時は、表示ページ最下段の「メインに戻る」をクリック。
  とりあえす以下の2点が表記上の注意点。
1.歴代の惣領家の当主には、「貞宗(7)」のように初代からの世代(惣領ナンバー)を()に記してある(たとえば貞宗は7代目惣領ということ。分家の人物には無し)。

2.本文の末尾にたとえば「だという(家譜)」とある()内の「家譜」は資料の略名。それが多いページには文献リストをのせて、正式な文健名を表示している。ただし、本格的な文献リストと索引は未着手。

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