アフリカのチンパンジーのリハビリ施設3 (3/4)
- HELP(Habitata Ecologique et Liberte Primates)
- この施設は、ポアントノアールから180キロメートル程のサバンナの中にあるコンクアティ湖の中の島に作られています。
- チンパンジーは、数十ヘクタールから数平方キロメートルの三つの島に放されていました。
- 左の写真は、施設に行く途中にあった看板です。
- この施設は、ポアントノアール在住のジャマール夫人が個人的に運営しているものです。右の写真の人がジャマール夫人です。
- ポアントノアールの動物園で飼われていたチンパンジーの惨状を見かね、またポアントノアールから密輸されそうになったチンパンジーを保護することを目的として、1989年から活動を始めました。
- 彼女の夫がポアントノアールで電器店を経営しており、その儲けと寄付金等で運営しているとのことでした。
- 食事代だけで月40万セーファー・フラン(当時のレートで約20万円)かかり、資金不足が最大の問題であると言っていました。
- 一つめの島には、0〜3才の14頭(雄3頭、雌11頭)のチンパンジーとマンドリル、ベルベットモンキーなどが放されていました。左の写真は、ベルベットモンキーとチンパンジーの赤ん坊です。
- 二つめの島には、5〜7才の20頭が放されていました。最近やっと島の中を遊動するようになってきたとのことでした。
- 三つめの島には、大人4頭(雄2頭、雌2頭)がいました。この島にいた1頭の大人雄は、17年間ポアントノアールの動物園で飼育されていたそうです。また、他の3頭もポアント・ノアールの動物園から来たものでした。
- どの島でもチンパンジーの食事は人がボートで朝夕運んでいました。
- 赤ん坊にはミルクを中心とした流動食、子供と大人には果実を中心とした食事を与えていました。
- 左の写真は、ミルクを飲む赤ん坊チンパンジーたちです。
- チンパンジーはふつう水を怖がるものですが、ここのチンパンジーは、食事を持ってくる人がボートで来るせいか、平気で水に入り、泳ぐものまでいました。
- ここで働いているボランティアから、1993年の終わりに受け取った手紙によると、1993年中に8頭の赤ん坊が、密猟の取り締まりによって保護され、ここに新しく連れてこられたそうです。また、9月には大人雄1頭が死亡しました。死因は、周囲の湖で魚を捕るためにまかれた毒物を過って口にしたためだと考えられてます。赤ん坊の何頭かはベッドを作ることを覚えたそうです。子供は木の上で寝るようになり、野生の食物も口にするようになりましたが、給餌は続けられているとのことでした。
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