トカラの森のウシたち
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ウシたちの生息域
- 野生化牛は島の南側の地域(約7.2km2)をくまなく利用していることが、足跡や糞などの分布から明らかになっています。
- 野生化ウシが生息する島の南部地域には島を一周する道路がほぼ完成しており、車で通行可能です。この道路には、東西二ヵ所にこの写真のような牧門が設けられており、野生化ウシが耕地や集落に入り込めないようにしてあります。
- 道路の補修工事と、道路沿いにあるわずかな杉の植林の管理以外には、野生化ウシの生息している地域に人手が加えられることはほとんどないそうです。
- 島の南部にはタブノキやスダジイなどが優占する常緑樹林が広がっていますが、所々にエゴノキやモクタチバナなどが優占する林が点在しています。また、島の最高峰の前岳の西斜面の急傾斜地には、リュゥキュウチクと呼ばれる竹の密生した場所になっています。
- エーデーラと呼ばれる草地から北をのぞんだ景観。口之島の切り立った景観がよく分かります。
- メイケンタオと呼ばれる窪地。雨上がりには窪地にこうした水たまりができ、ウシたちがよく集まります。
- テーラジリと呼ばれる草地の景観。こうした開けた場所では、ウシたちは比較的大きなグループを作って行動することが多いです。
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